日時: | 2023年05月18日(木) 18:00〜20:00 |
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場所: | 601号室 |
講演者: | パトリック・ルガレス(パリ政治学院) |
誰が統治するのか?どのような制度で、誰が統治されるのか? 多くの人々は大都市が原則的に統治不可能であり、あまりにも複雑であると考える(Jouve, Lefevre, 2002)。ネットワーク、相互依存、移動、交通が重要になり、ときに国境、制度、選挙で選ばれた代表者、同じ領域で働き生活する市民が犠牲になっている。 他方、都市や主要都市は、政治的な選択、投資、建設、政府による政策、抗議運動や動員、革命といったものの結果、あるいは制度によって導かれた作用の結果である。集団、地域、流れは多かれ少なかれ統治されている。 本講演会では、都市ガバナンスの独自の概念を提示する。首都パリの統治の問題は、2つの長期的な論理によって構成されている。第一に、フランスの枠組みにおける特別な地方権力であるパリ。第二に、国家にとって統治すべき課題と問題としての郊外。これらの、多かれ少なかれ相反する長期的な対立。この2つの論理を越えて、アナーキーな首都パリを分析したい。 パトリック・ルガレスはフランス国立科学研究センター研究主任。社会学、政治学、都市学を専門とする。現在、フランス在住イギリス人とロンドン在住フランス人(モビリティと社会階層について)、イギリスのブレグジット後の国家再編、住宅の金融化、WHIGプロジェクト(パリ、ロンドン、サンパウロ、メキシコで統治されるもの、されないもの)、公共政策手段2024年オリンピック(パリ)などを中心に研究を行っている。 主な著作に下記がある。 KING (Desmond), LE GALES (Patrick), (dir.), 2017, Reconfiguring European States in Crisis, Oxford, Oxford University Press LE GALÈS (Patrick), UGALDA (Vicente), dir., 2018 Que se Gobierna ? El caso de la ciudad de Mexico, Mexico, Colejio de Mexico COURMONT (Antoine), LE GALÈS (Patrick), (dir.), Ville et numérique, Paris, PUF, 2019, 108 p. LE GALÈS (Patrick), (dir.) Gouverner la métropole Parisienne : Etats, conflits, réseaux, institutions, Paris, Presses de Sciences Po, 2020 Forthcoming : LE GALÈS (Patrick), ROBINSON (Jenny), (eds), Routledge handbook of global comparative urban studies, London, Routledge, 2023
【司会】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所) 【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所 |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2023年05月20日(土) 17 h - 19 h |
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場所: | 601号室、オンライン |
講演者: | Jérémie SOUTEYRAT (photographe), Gilles MASTALSKI (CRCAO, Society for the Study of Japonisme, OAG, Sciencescope) |
オンラインでのご参加はこちらから登録をお願いします: https://univ-lille-fr.zoom.us/meeting/register/tJwpdu6urj8jH9VUuW0Qcly8UQr7f-KcaUSB 登録後、参加方法が記載された確認メールが送られます。 "Tokyo, September 7 2012 - House Tokyo by A.L.X." (c) Jérémie Souteyrat 1) Si l’histoire de la photographie commence par l’architecture et des sujets immobiles, elle se diversifie en incluant l’humain. Avec Eugène Atget, débute la photographie d’architecture humaniste où l’humain devient de plus en plus important. La photographie d’architecture est-elle depuis réduite à des images destinées à la communication ou mettant en valeur ses formes ? La série tokyo no ie cherche à réconcilier l’humanité de la photo de rue avec la rigueur de la photo d’architecture, avec les photos de maisons du XXIe siècle à Tokyo. 2) Si de nombreux clichés nous permettent d’appréhender ce qu’était l’espace urbain d’Hiroshima avant le 6 août 1945, un fonds d’environ 2000 photographies prises par Wakaji Matsumoto (1889-1965), retrouvé en 2008, nous fait redécouvrir la ville d’avant le bombardement atomique et redonne visuellement au Genbaku dōmu, l’édifice emblématique de l’architecte Jan Letzel (1880-1925, architecte tchèque actif au Japon), la place qui était la sienne de 1915 à 1945. Modératrices : Cecile LALY (univ. Kyoto seika, Sciencescope), Catherine GROUT (ENSAP Lille, Japarchi) Organisation : JAPARCHI, IFRJ-MFJ Collaboration : Sciencescope, ENSAP Lille, Université de Lille |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2023年05月22日(月) 18:00〜20:00 |
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場所: | 1階ホール |
講演者: | 竹本忠雄(作家、翻訳者) |
1974年5月、アンドレ・マルローは日本へ4度目かつ最後の旅に赴いた。そのハイライトとなったのは、那智の滝、ついで伊勢内宮の前で喫した天啓とも称すべき衝撃的体験であった。そこから彼は多年にわたる壮大な芸術的探索に大団円を得て、これを最後の著作、『非時間の世界』と『文学とロム・プレケール』に記述し、2年半後に永眠した。 そのときマルローの得た体験とは何であったか、こんにち如何なる意味を持つかが改めて問われる。時にマルローに随行して出来事を目撃した立場で私は些かの感懐を述べたい。 第一に注目すべきは、伊勢・熊野路での出来事は偶然に起こったものではなく、1931年の初来日以来、37年間かけてマルローが深めてきた日本との契りよりの結実だったという点である。その意義を最初に公的に表明したのが、1960年2月、日仏会館新館竣工式におけうマルロー文化相の記念講演にほかならない。日本の本質は浮世絵的な美観ではなく隆信の重盛像に見られる武士道精神にあり、フランスをして「大和魂の受託者」(le mandataire de l'âme japonaise)たらしめよと説いたのだった。当時、会館の書記として開会式の舞台で司会をつとめた私は、このアピールに総身が震え、以後、マルローの終生にわたって(1976年殁)その教えを請うる身となった。 「日本的霊性は開かれている」、それは世界でも稀であり、ここに日本の世界貢献の道があると聞いたのが、マルローの最後の言葉だった。 この言葉と、「21世紀はふたたびスピリチュアルとなるであろう、さもなくばそれは存在しないであろう」(Le XXe siècle sera encore spirituel, ou ne sera pas.) との有名な彼の託宣とを重ね合わせて考えることによって、何を彼が最も日本に期待したかがより明かとならないであろうか。 「存在」危うき現代文明に、この託宣は重い。その確信をもたらしたのが、日本の熊野路から伊勢路への巡礼の古道だった。何を彼はそこで見たか。共にその足跡を辿りに出発しよう。
文芸評論家、詩人、マルロー側近・翻訳家。筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス元招聘教授。 1958年春、東京教育大学(現筑波大学)大学院修士課程終了して(修士論文『現代文学と神の死の傷痕:パスカルとマルローの比較研究』)日仏会館に書記として奉職、その半年後に来日して会館新館定礎式に臨んだド・ゴール将軍特使アンドレ・マルローと邂逅する。1960年2月、日本国とフランス第五共和国の国交樹立記念政府間式典が新館竣工式典と合わせて挙行され、仏政府代表マルロー文化大臣の歴史的記念講演が行われ、席上、会館館長ルネ・キャピタン氏の推挙により司会の役をつとめる。「フランスをして大和魂の受託者たらしめよ」とのマルローのアピールに心底感動し、東西文明の対話への貢献を一生の天職とする道を見いだす。。 フランス文学専攻と並行して、鈴木大拙・久松眞一の両巨匠に私淑して禅を学び、マルロー著『サチュルヌ、ゴヤ論』(のち翻訳出版)中の「サクレ」(le sacré)概念への両師の回答を胸に、1963年春、仏政府給費留学生として渡仏する。 1963~1974年の第1回滞仏と、2002~2007年の2度の長期滞仏をとおして、日仏文化交流を軸に、「対話」促進の諸活動に一貫従事する。大別して、前半は、パリ文壇で高い評価を得たル・モンド紙1971.3.19号に寄稿の禅論「解放の笑い」とNRF誌1974.4月号の「三島対バタイユ」を始めとする文芸活動と、日本大使館の文化技術顧問としての、フォンテーヌブロー城からルーマニアのブカレスト国立美術館に及ぶ日本美術展組織と講演活動を特徴とし、後半は皇后陛下美智子さまの御撰歌集『セオト せせらぎの歌』の仏訳刊行――深い感動を喚起した――を中心とするものであった。 その間にも一貫してマルローとの交流は続き、1974年5月、彼の最後の来日時にその頂点を画した。すなわち、3週間にわたる全行程に同行し、皇太子明仁と美智子両殿下へのマルローの御進講の通訳を果たし、那智滝と伊勢内宮での意義重大な彼の神秘体験を目撃した。このことは、1988年、コレージュ・ド・フランスに招聘されて――元日仏会館館長にして同学日本文明学部長ベルナール・フランク氏の推挙による――「アンドレ・マルローと那智の滝」連続講義に結実し、これは絶讃を博して著者にコレージュ・ド・フランス賞(実名刻印入りメダル授与)の栄誉をもたらした。(同題でジュリヤール社より刊行)。また日本向けには、『マルローとの対話』(人文書院、1996年)を出版し、全8回に昇る対話と最新研究を網羅して、「十全の書」と評価された。 2021年、全8巻の自伝『未知よりの薔薇』を刊行し、2023年90歳の現在、フランスで『三島・マルローマヤの旅人たち』を、日本では『フランス詩華集』を出版準備中。
日本での主著 ―『マルローとの対話』1996年、人文書院 フランスでの著書
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所 |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2023年05月24日(水) 18:00〜20:00 |
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場所: | 1階ホール |
講演者: | 小堀鷗一郎(医師)、グザビエ・エマニュエリ(医師、国境のない医師団共同創設者、SAMU緊急医療救助サービス共同創設者) |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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