日時: | 2022年07月06日(水) 18 : 00 - 20 : 00 |
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場所: | オンライン |
講演者: | フィリップ・デスコラ(コレージュ・ド・フランス)、山極壽一(総合地球環境学研究所所長) |
こちらのイベントは、Zoomを使って行います。 お申し込みはこちら
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者- 日本とフランスにおける二人の偉大な人類学者、フィリップ・デスコラ先生と山極寿一先生による議論が交わされます。お二人の共通点は、アメリカインディアンの社会とゴリラに関する研究を通して、自然と文化について思案を重ねていらっしゃることです。長年の問いは、とりわけ環境問題や、より根本的に人間が環境に与える影響関係に及んでいます。このような影響とそれが今日引き起こす変容は、地質学上での新たな時代「人新世」を作り出すほど深刻なものになっています。本討論会では、メディアや研究で広く使われているこの概念の脱構築を試みます。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2022年07月08日(金) 17:30〜20:00 |
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場所: | オンライン |
こちらのイベントは、Zoomを使って行います。 お申し込みはこちら
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者- 1989年のスカーフ事件以来、イスラームはフランスにおける社会問題の前景を占めてきました。ムスリムとの共⽣が政治的・社会的な争点となり、共和国の価値の⽀柱をなすライシテがその鍵を握っているとみなされています。今⽇、ライシテの意味は研究と議論の対象となっており複雑ですが、あえて図式化するならば、協調的なライシテはフランスのイスラーム化をもたらすと主張する者と、逆にフランスのアイデンティティと化した厳格なライシテのほうがムスリムを周辺化し過激化をもたらすと主張する者とのあいだに政治的な対⽴があると言えます。2015 年にパリで2 回起きた襲撃事件はこの対⽴に拍⾞をかけ、社会の脅威をめぐる議論に分断をもたらしています。しかしながら、イスラーム問題とはヴェールやテロに還元されるものではなく、研究者たちは500万⼈と⾔われるムスリムの⽇常⽣活にも関⼼を抱き、ハラール市場からイマーム養成、そしてフランスでのリベラルなイスラームの誕⽣についても研究を進めています。 ⽇本在住のムスリムは10〜20 万⼈と推計されており、フランスに⽐べれば⾮常に数が少ないわけですが、それでもますます⽂化的・宗教的に多様化する社会のなかで⼀定の位置を占めています。憲法で信教の⾃由と政教分離を定めている点では⽇本もライシテの国と⾔うことができると思われますが、ライシテという⾔葉⾃体は普段の社会⽣活のなかではほとんど⽤いられません。普遍主義的な⼈権概念に基づいて宗教的マイノリティの保障を実質的なものにしようと努⼒する代わりに、⽇本は多神教の国だから宗教に寛容で⼀神教が伝統の国よりも多様な宗教の共⽣に適していると語って満⾜する者もいるようです。それでも、⽇本型の排外主義が存在することは否定すべくもないし、それはイスラモフォビアとも無縁とは⾔えません。 ⽇本社会およびフランス社会においてムスリムとは誰のことなのでしょうか。それぞれの社会においてムスリムが占めている位置とはどのようなものなのでしょうか。ムスリムにはどのような視線が注がれ、そこにはどのような歴史的な前提があるのでしょうか。イスラーム問題を前にして、⽇仏両国の⽂脈があまりに異なっているとするならば、私たちはそもそも⽐較できないものを⽐較する無謀な企てをしているのでしょうか。それとも、共通の課題は存在しており、それがまさに⽐較の観点から新たに浮かびあがってくると⾔うべきなのでしょうか。両国の政府はどのような政策を⾏なっているのでしょうか。そしてとりわけ、ムスリムとの共⽣を実現するために、両国の⼈びとはどのような解決策を思い描いているのでしょうか。この⽇仏国際シンポジウムでは、このような一連の問いを扱おうと考えています。 セッション1「日仏におけるイスラームの位置」 講演
【司会】伊達聖伸(東京大学)、増田一夫(東京大学名誉教授) 【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所、科研費補助金基盤A 20H00003/ 【協力】(公財)日仏会館 |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2022年07月09日(土) 15:00〜20:30 |
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場所: | オンライン |
こちらのイベントは、Zoomを使って行います。 お申し込みはこちら
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者- 1989年のスカーフ事件以来、イスラームはフランスにおける社会問題の前景を占めてきました。ムスリムとの共⽣が政治的・社会的な争点となり、共和国の価値の⽀柱をなすライシテがその鍵を握っているとみなされています。今⽇、ライシテの意味は研究と議論の対象となっており複雑ですが、あえて図式化するならば、協調的なライシテはフランスのイスラーム化をもたらすと主張する者と、逆にフランスのアイデンティティと化した厳格なライシテのほうがムスリムを周辺化し過激化をもたらすと主張する者とのあいだに政治的な対⽴があると言えます。2015 年にパリで2 回起きた襲撃事件はこの対⽴に拍⾞をかけ、社会の脅威をめぐる議論に分断をもたらしています。しかしながら、イスラーム問題とはヴェールやテロに還元されるものではなく、研究者たちは500万⼈と⾔われるムスリムの⽇常⽣活にも関⼼を抱き、ハラール市場からイマーム養成、そしてフランスでのリベラルなイスラームの誕⽣についても研究を進めています。 ⽇本在住のムスリムは10〜20 万⼈と推計されており、フランスに⽐べれば⾮常に数が少ないわけですが、それでもますます⽂化的・宗教的に多様化する社会のなかで⼀定の位置を占めています。憲法で信教の⾃由と政教分離を定めている点では⽇本もライシテの国と⾔うことができると思われますが、ライシテという⾔葉⾃体は普段の社会⽣活のなかではほとんど⽤いられません。普遍主義的な⼈権概念に基づいて宗教的マイノリティの保障を実質的なものにしようと努⼒する代わりに、⽇本は多神教の国だから宗教に寛容で⼀神教が伝統の国よりも多様な宗教の共⽣に適していると語って満⾜する者もいるようです。それでも、⽇本型の排外主義が存在することは否定すべくもないし、それはイスラモフォビアとも無縁とは⾔えません。 ⽇本社会およびフランス社会においてムスリムとは誰のことなのでしょうか。それぞれの社会においてムスリムが占めている位置とはどのようなものなのでしょうか。ムスリムにはどのような視線が注がれ、そこにはどのような歴史的な前提があるのでしょうか。イスラーム問題を前にして、⽇仏両国の⽂脈があまりに異なっているとするならば、私たちはそもそも⽐較できないものを⽐較する無謀な企てをしているのでしょうか。それとも、共通の課題は存在しており、それがまさに⽐較の観点から新たに浮かびあがってくると⾔うべきなのでしょうか。両国の政府はどのような政策を⾏なっているのでしょうか。そしてとりわけ、ムスリムとの共⽣を実現するために、両国の⼈びとはどのような解決策を思い描いているのでしょうか。この⽇仏国際シンポジウムでは、このような一連の問いを扱おうと考えています。 セッション2、15:00-17:30
2-1「 テロリズムをめぐる問題」 司会:増田一夫(東京大学名誉教授) 講演 オリヴィエ・ロワ(欧州大学院)、藤原聖子(東京大学) 2-2 「イスラーム教育――誰が、誰に、いかに教えるのか」 司会:増田一夫(東京大学名誉教授) 講演 ジャン=ジャック・ティボン(INALCO) 、見原礼子(同志社大学) セッション3、17:45-20:30 3-1「 リベラルなイスラームと改宗」 司会:伊達聖伸(東京大学) 講演 ラシッド・バンジーヌ(パリ第10大学)、安達智史(関西学院大学) 3-2「日常生活のなかのイスラームとハラールをめぐる問題」 司会:伊達聖伸(東京大学) 講演 フロランス・ベルゴ=ブラクレ(CNRS)、小村明子(立教大学) 結論・閉会の挨拶
【司会】伊達聖伸(東京大学)、増田一夫(東京大学名誉教授) 【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所、科研費補助金基盤A 20H00003/ 【協力】(公財)日仏会館 |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2022年07月13日(水) 18:00〜20:00 |
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場所: | オンライン |
講演者: | レミ・スコシマロ(トゥールーズ大学)、ジュリアン・ギナン(写真家)、 北河大次郎(文化庁文化財保護部建造物課) |
こちらのイベントは、Zoomを使って行います。 お申し込みはこちら
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者- 連続セミナー「建築資材の政治的問題」の第2回目は、建築資材が建物の構築だけでなく、政治体制そのものにも関与しているのではないかということについて議論する。この意味で、建築資材は政治体制の産物であると同時に、政治体制や領土システムを生産してもいるのだろう。それは「始まり」にして「終わり」なのだ。本セミナーではとりわけ、2011年3月の東日本大震災以降の日本における土建国家の概念の復活と、東アジアにおける建築資材の地政学的な影響を取り上げる。 登壇者プロフィール: ジュリアン・ギナンは、アーティスト・写真家。ヴィラ九条山(京都)に滞在経験があり、日本のコンクリート化に関する芸術的プロジェクトを行った。同テーマで写真集『Two Mountains』(Hatje Cantz Verlag GmbH、2021年)を出版している。 北河大次郎は文化庁の建築技師。東京大学、フランス国立土木学校で学び、博士号を取得(国土整備・都市計画)。著書に『近代都市パリの誕生』(河出書房新社、2010年、サントリー学芸賞)、『図説近代日本土木史』(河出書房新社、2007年)などがある。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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