Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2021年6月のイベント

第10回フォンテーヌブロー美術史フェスティヴァル


(同時通訳付き)
日時: 2021年06月05日(土) 17:00〜20:00
場所: オンライン

こちらのイベントはZoomウェビナーを使って開催されます。

こちらのリンクよりお申し込みをお願いします:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_s4vmZTEaTk6FNWcY0XUxKw

(お申し込みの際にZoomウェビナー登録ページに表示されている時間はフランス時間になりますので、ご視聴の際にお間違いのないようご注意くださいませ。)

ご登録されると、6月4日(金)〜6日(日)の間、フォンテーヌブロー宮殿内のトリニテ礼拝堂からZoomで配信される全てのプログラムに共通のZoomウェビナーリンクが届きます。

プログラム詳細はこちら:https://www.festivaldelhistoiredelart.fr/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AB/

ご覧になりたいプログラムの時間になりましたら、Zoomウェビナーへアクセスしてください。
ご登録後にZoomウェビナーリンクが届かない場合、ご記入されたメールアドレスに誤りがあった可能性がありますので、上記登録フォーマットから登録し直してください。
それでも届かない場合は、お使いのメールの設定が、@zoom.us のドメインのメールを拒否するようになっていないかご確認ください。
なお、同時通訳の有無は、プログラムごとに異なりますのでご注意ください。

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2021年6月4日(金)、5日(土)、6日(日)、フランスのメーヌ・エ・マルヌ県にある世界遺産フォンテーヌブロー宮殿で「第10回美術史フェスティヴァル」が開催されます。フランス文化省の企画として、国立美術史研究所とフォンテーヌブロー宮殿が作り上げるこの催し物は、専門家、研究者、アーティストが集う美術を中心とする大規模な文化的祭典で、どなたにも開かれています。その記念すべき第10回目は総合テーマが「楽しみPlaisir」、招待国が「日本」となりました。全体で約200の講演会やラウンドテーブルなどの企画があり、全てのプログラムは下記のウェブページでご覧いただけます(フランス語)。

https://www.festivaldelhistoiredelart.fr/edition-2021/programme-2021/

今年の美術史祭は、昨年2020年6月に行うはずであったところ、新型コロナウイルスの感染状況拡大のために本年度に延期され、日本在住の研究者が参加する企画はオンラインで配信されることになりました。その企画の一部については、公益財団法人日仏会館と日仏会館・フランス国立日本研究所が、美術史祭の日本側パートナーとして協力して運営に当たることになり、登壇者は、美術史祭パートナーの一つであるアーティゾン美術館から参加します。この配信には日仏同時通訳がつき、日本からも視聴できますので、ぜひご視聴下さい。

【プログラム】

17:00 – 18:15:ラウンドテーブル「日本におけるフランス絵画、コレクション形成史と美術館の創設」

[フランス]クリストフ・マルケ(フランス国立極東学院院長、司会)

[日本]三浦篤(東京大学教授)、陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任学芸員)、小泉順也(一橋大学准教授)

18:30 – 20:00:ラウンドテーブル「日本美術における〈喜び〉とその表現」

[日本]佐藤康宏(東京大学名誉教授)、高岸輝(東京大学准教授)、フランソワ・ラショー(フランス国立極東学院東京支部長、司会)

【主催】フランス文化庁、INHA、フォンテーヌブロー宮殿
【協賛】石橋財団、 Fontainebleau Tourisme
【協力】公益財団法人日仏会館、日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

第10回フォンテーヌブロー美術史フェスティヴァル


(同時通訳付き)
日時: 2021年06月06日(日) 17:00〜20:45
場所: オンライン

こちらのイベントはZoomウェビナーを使って開催されます。

こちらのリンクよりお申し込みをお願いします:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_s4vmZTEaTk6FNWcY0XUxKw

(お申し込みの際にZoomウェビナー登録ページに表示されている時間はフランス時間になりますので、ご視聴の際にお間違いのないようご注意くださいませ。)


ご登録されると、6月4日(金)〜6日(日)の間、フォンテーヌブロー宮殿内のトリニテ礼拝堂からZoomで配信される全てのプログラムに共通のZoomウェビナーリンクが届きます。

プログラム詳細はこちら:https://www.festivaldelhistoiredelart.fr/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AB/

ご覧になりたいプログラムの時間になりましたら、Zoomウェビナーへアクセスしてください。
ご登録後にZoomウェビナーリンクが届かない場合、ご記入されたメールアドレスに誤りがあった可能性がありますので、上記登録フォーマットから登録し直してください。

それでも届かない場合は、お使いのメールの設定が、@zoom.us のドメインのメールを拒否するようになっていないかご確認ください。
なお、同時通訳の有無は、プログラムごとに異なりますのでご注意ください。

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2021年6月4日(金)、5日(土)、6日(日)、フランスのメーヌ・エ・マルヌ県にある世界遺産フォンテーヌブロー宮殿で「第10回美術史フェスティヴァル」が開催されます。フランス文化省の企画として、国立美術史研究所とフォンテーヌブロー宮殿が作り上げるこの催し物は、専門家、研究者、アーティストが集う美術を中心とする大規模な文化的祭典で、どなたにも開かれています。その記念すべき第10回目は総合テーマが「楽しみPlaisir」、招待国が「日本」となりました。全体で約200の講演会やラウンドテーブルなどの企画があり、全てのプログラムは下記のウェブページでご覧いただけます(フランス語)。

https://www.festivaldelhistoiredelart.fr/edition-2021/programme-2021/

今年の美術史祭は、昨年2020年6月に行うはずであったところ、新型コロナウイルスの感染状況拡大のために本年度に延期され、日本在住の研究者が参加する企画はオンラインで配信されることになりました。その企画の一部については、公益財団法人日仏会館と日仏会館・フランス国立日本研究所が、美術史祭の日本側パートナーとして協力して運営に当たることになり、登壇者は、美術史祭パートナーの一つであるアーティゾン美術館から参加します。この配信には日仏同時通訳がつき、日本からも視聴できますので、ぜひご視聴下さい。

【プログラム】

17:00 – 17:15:セレモニー、挨拶

[フランス]ロランス・ベルトラン=ドルレアク(「第10回美術史祭」統括)、エリック・ド・シャセイ(フランス国立美術史研究所所長)/ヴェール・ティールマンス(「第10回美術史祭」学術担当、司会)

[日本]高階秀爾(東京大学名誉教授、大原美術館館長)、石橋寛(公益財団法人石橋財団理事長、アーティゾン美術館館長)/三浦篤(東京大学教授、司会)

17:15 – 17:50 :対話「ジャポニスムの歴史を書くこと、先駆者の証言」

[フランス]ジュヌヴィエーヴ・ラカンブル(フランス文化財名誉主席学芸員)

[日本]高階秀爾(東京大学名誉教授、大原美術館館長)/三浦篤(東京大学教授、司会)

18:00 – 19:15:ラウンドテーブル「美術と外交、フォンテーヌブロー宮殿日本美術コレクション展」

[フランス]ヴァンサン・ドロゲ(フランス美術館コレクション局長)、エステル・ボーエル(INALCO教授)/ヴァンサン・コシェ(フォンテーヌブロー宮殿美術館学芸員、司会)

[日本]鈴木廣之(東京学芸大学名誉教授)、高岸輝(東京大学准教授)、日高薫(国立歴史民俗博物館教授)

19:30 – 20:45:ラウンドテーブル「ジャポニスム研究のパースペクティヴ」

[フランス]マリーナ・フェレッティ(ジヴェルニー印象派美術館元学術統括)、マヌエラ・モスカティエッロ(セルヌッシ美術館日本コレクション責任者)、ベアトリス・ケット(パリ装飾美術館学芸員、アジア美術コレクション担当)

[日本]齋藤逹也(東京文化財研究所客員研究員)、三浦篤(東京大学教授、司会)

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

A Comparison of ICT Entrepreneurial Ecosystems within Japan: The Role of Place


使用言語:英語 (通訳なし)
日時: 2021年06月17日(木) 12:30-14:00 (JST)
場所: Online
講演者: Agata KAPTURKIEWICZ (Waseda University)
* Inscription closed.

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An invitation e-mail, with a meeting ID and password, will be sent on the day of the conference by 12:00 noon to the address you provided when you registered.

Please enter them in the Zoom application in order to participate in the event. For more information on how to join, please visit: https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/115004954946-Joining-and-participating-in-a-webinar-attendee-

This presentation discusses how place matters for the development of smaller entrepreneurial ecosystems (EEs) focused on the Information and Communication Technology startup entrepreneurship, which are developing in a situation when a dominant EE is already present within given national institutional boundaries (here: Japan). Specifically, the study compares the cases of EEs in the Kansai region (focusing on Osaka and Kyoto) and in Fukuoka, which are “in the shadow” of a bigger ecosystem in Tokyo. The data is based on semi-structured interviews and participant observations generated during fieldwork research in 2016-2020, analysed together with a set of archival data. The study confirms the dominant position of Tokyo EE, and establishes how and why the smaller EEs differ both from Tokyo and from each other in their continuing pathways to development.


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Profile
Agata Kapturkiewicz is an Assistant Professor at the School of Commerce, Waseda University, where she is also a faculty member in the Global Management Program, and a member of a research group on Investigating the Mechanisms of Innovation. Her current teaching covers Entrepreneurship and Innovation, Organisation Theory, and Academic Writing. Before moving to Waseda, Agata graduated from the University of Oxford with a DPhil (PhD) in Management from the Saïd Business School, where she also worked as a junior faculty, and an MPhil (Masters) in Modern Japanese Studies from the Nissan Institute of Japanese Studies. Agata’s main research interests are located at the intersection of entrepreneurship and innovation, and organisation theory. Her doctoral thesis investigated the developmental processes of entrepreneurial ecosystems, based on several cases in Japan and India. She is also interested in the outcomes of entrepreneurship and innovation, and is looking into the topic of economic participation and career pathways in and around startup entrepreneurship.

Moderator: Adrienne SALA (FRIJ-MFJ)
Organization: FRIJ-MFJ
Co-organization: CCI France Japon
Support: French Embassy in Japan

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

博士課程の学生のためのセミナー


使用言語:フランス語 (通訳なし)
日時: 2021年06月22日(火) 18:00〜20:00
場所: オンライン
Institut français de recherche sur le Japon à la Maison franco-japonaise
Umifre 19, MEAE-CNRS
Séminaire doctoral


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La prochaine séance du séminaire doctoral aura lieu sur Zoom, le mardi 22 juin 2021 à 18 h heure de Tokyo (11 h heure de Paris). Nous aurons le plaisir d'écouter l'intervention de Alice Guerville-Ballé, historienne du patrimoine culturel et chercheuse à l'ICC de l'université de Sophia, spécialisée dans l'utilisation des nouvelles technologies. Elle a effectué son doctorat à travers le Japon, le Brésil et la Pologne, puis soutenu en France. Ses recherches portent sur les pratiques de valorisation numérique du patrimoine culturel, mais à travers des approches hybrides mêlant réflexion théorique et concrète. Récemment, après une année de recherche pendant la pandémie avec le soutien de la Japan Foundation, elle a exploré le concept de résilience, adapté aux expériences et institutions culturelles.
Lors de sa communication, Alice Guerville-Ballé traitera de :

« Patrimoine culturel et résilience en temps de pandémie : proposition de double approche »

Bien qu’il soit encore difficile de mesurer pleinement l'impact du COVID-19, il ne fait aucun doute que cela provoque des perturbations sans précédent dans le monde entier. Nos systèmes étant profondément imbriqués, la crise sanitaire a engendré de nombreuses perturbations, dont une crise culturelle majeure. Ce secteur s'est avéré être principalement basé sur la présence du public, et son contact avec le bien culturel. Ainsi, il a immédiatement souffert de mesures sanitaires telles que la limitation de la mobilité et des rassemblements. Malheureusement, cette situation risque de durer, voire d'apporter des difficultés encore plus méconnues. Par conséquent, nous devons nous pencher sur ce problème et envisager de nouveaux mécanismes d'adaptation, tant pour une récupération immédiate que pour une anticipation à long terme. Cela nous conduit donc à un concept largement discuté bien qu’encore peu compris, la résilience, c'est-à-dire la capacité à continuer à performer et à fonctionner malgré l'adversité. Dans cet exposé, nous explorerons le concept de résilience, ses nuances et comment il pourrait être appliqué aux pratiques du patrimoine culturel. Nous proposerons deux approches principales, une première plutôt théorique, basée sur la subjectivité des valeurs patrimoniales, et une seconde plus concrète, basée sur la multimodalité décomposée des expériences patrimoniales.


Pour participer à cette réunion et recevoir le lien Zoom, merci d'envoyer un mail aux responsables du séminaire doctoral à l'adresse suivante :

doctorantsmfj [ajouter @] gmail.com

En espérant vous voir nombreux.

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割—日仏比較の視点から」連続講演会

第4 講演会「日仏における法の社会的・政治的使用:大義(コーズ)と関連付けた活動・運動の例」


(通訳付き)
日時: 2021年06月24日(木) 18:00〜20:00 (JST)
場所: オンライン
講演者: リオラ・イスラエル(フランス国立社会科学高等研究院)、飯田 高(東京大学)【ディスカッサント】高村学人(立命館大学)
*こちらのイベントは、お申し込みを締め切らせていただきました。

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。
参加申し込みの際に登録いただいたメールアドレスに、イベント当日の12時までに招待メールをお送りします。
メールのなかのリンクをクリックし、イベントに参加してください。
(お申し込みの際にメールアドレスを誤まって登録すると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)


参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-

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裁判官の介入は、医療、労働、環境、ビジネスなど、社会的、経済的、財政的な生活のさまざまな領域にまで及んでいる。これまで司法の介入が少なかった分野での訴訟の増加は、フランスや日本では20年以上、米国では半世紀近く前から見られる傾向である。それは「司法化」という言葉の広まりからもわかるだろう (e.g. Scheingold 1974; Shapiro & Stone Sweet 2002; Pélisse 2003, 2009, 2020; Commaille & Kaluszynski 2007; Foote, Kawai, Moriya, Kakiuchi, Kaminaga, Wada, Tomohiko & Ota 2009; Murayama 2013; Steinhoff 2014)。

訴訟を用いるということ自体は新しいことではないが、この連続講演会では、訴訟・司法手続を用いることについて、とりわけその社会的・法的・経済的・政治的な条件や、その背景、法を使う様々なアクターに焦点を当てたい。フランスと日本の研究の比較は、「司法化」という用語が包含する異なる理論的定義と現実の適用のあり方を理解し、以下のような問いに答えるための独自の方法を提供している。すなわち、各国における司法化の実践は、「アメリカ化」という意味で収束しつつあるのか、そしてこの収束の決定要因となっているのは何か(Kagan, 2007)。それとも、むしろ国ごとの特異性が維持されているといえるのだろうか、その場合、各国の特異性はどのように進化しているのだろうか(Rosa 2012)。



連続講演会 「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割―日仏比較の視点から」
 第4回

「日仏における法の社会的・政治的使用:大義(コーズ)と関連付けた活動・運動の例」


リオラ・イスラエル(フランス国立社会科学高等研究院)
「フランスにおける法の社会的使用:政治社会学の視点から」

要旨:
本報告は、法の使用に関する政治社会学的視点から、理論的・実証的な論点に焦点を当てる。まず、分析カテゴリー(コーズ・ロイヤリングおよびリーガル・モビリゼーション理論)につき、アメリカで発展した研究、特に法と社会(Law and Society)学派がもたらした貢献について考察する。その上で、特に法と正義の位置づけに焦点を当てて、コーズをめぐる運動の分析の意義を明らかにするために、フランスにおいて上記の分析カテゴリーをいかに理にかなった形で当てはめることができるかを検討する。そのために、歴史的な例から現在の例まで、さまざまな具体例を取り上げる。

プロフィール:
リオラ・イスラエルは、法と正義を研究対象とする社会学者であり、社会科学高等研究院(EHESS)の社会学研究ディレクター、Maurice Halbwachsセンターのメンバーである。数冊の著書があり、最近では「左派から右派へ 法と正義の政治的動員(1968年~1981年)」を出版した(Éditions de l'EHESS, 2020)。2008年、国際社会学会の法社会学研究委員会からアダム・ポドゴレキ国際賞を受賞。フルブライト奨学生として、2018年にカリフォルニア大学バークレー校の「法と社会」リサーチセンターで客員研究員を務めた。元Canadian Journal of Law and Society / Revue Canadienne Droit et Sociétéの編集委員会メンバー(2009年~2015年)、Law & Society Reviewの編集委員会メンバー(2014年~2016年)であり、現在は2011年からDroit et Société誌の編集委員会メンバー、2014年からGrief誌(EHESS/Dalloz)の査読委員会メンバーを務める。


飯田 高 (東京大学)
「未来を創るための訴訟:日本の現状」

要旨:
日本では、高度経済成長期以降に「政策形成訴訟」が増加したと言われている。しかし、それが社会の変動や「司法化」を実質的にもたらしたかどうかについては、評価の分かれるところである。社会や政策を変えたいというとき、そこで司法がどのような機能を果たしうるかは、たとえば社会運動そのものの量的・質的水準、法に関する人々の意識、あるいは裁判所に対する期待などに左右される。この報告では、日本人の日常生活における法の位置づけや「集合的利益」に対する考え方について具体的なデータを交えながら検討し、フランスと日本の「司法化」を比較・考察するための話題を提供する。


プロフィール:
東京大学社会科学研究所教授。専門は法社会学、法と経済学。社会規範の研究、法の効果や裁判制度に関する実態調査などを行っている。主な著書として、『法と社会科学をつなぐ』(有斐閣、2016年)、『危機対応の社会科学(上・下)』(東大社研・玄田有史との共編著、東京大学出版会、2019年)、『現場からみる障害者の雇用と就労』(長谷川珠子・石崎由希子・永野仁美との共著、弘文堂、2021年)。


【ディスカッサント】高村学人(立命館大学)

プロフィール:
立命館大学政策科学部教授。専門は法社会学、コモンズ研究。著書として『アソシアシオンへの自由』(勁草書房、2007年、渋澤クローデル・ルイビィトンジャパン特別賞を受賞)と『コモンズからの都市再生』(ミネルヴァ書房、2012年、藤田賞受賞)がある。仏語論文として "Le contentieux de l’environnement par le droit coutumier sur les biens communaux", Les Cahiers du GRIDAUH, N.32, 2018, pp.81-97.



【司会・連続講演会担当者】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【助成】フランス国立社会科学高等研究院・日仏財団



連続講演会 「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割―日仏比較の 視点から」

2021年01月20日(水):第1回「環境損害の賠償、国家責任、気候変動訴訟、環境法
イザベル・ジロドゥ(東京大学)、大久保規子(大阪大学)、エヴ・トリュイレ(フランス国立科学研究センター)
【ディスカッサント】高村ゆかり(東京大学)

2021年02月04日(木):第2回「福島原発訴訟による政策形成の可能性:公害・環境訴訟の経験を踏まえて
ポール・ジョバン(中央研究院)、馬奈木厳太郎(弁護士)、除本理史(大阪市立大学)
【ディスカッサント】小嶋里奈(技術土地社会研究所、ギュスターヴ・エッフェル大学)

2021年05月27日(木):第3回「法と労働安全衛生
笠木映里 (フランス国立科学センター、ボルドー大学)、川人博 (弁護士)、ジェローム・ペリス(パリ政治学院)
【ディスカッサント】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

合わせて80年を振り返る ―文学の教師として、研究者として―

[ 討論会 ]

(通訳付き)
日時: 2021年06月29日(火) 18:30〜20:30
場所: オンライン
講演者: アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス名誉教授)、中地義和(東京大学名誉教授)

お申し込みはこちらのサイトから:https://www.mfjtokyo.or.jp/events.html

2006年以降コレージュ・ド・フランスで「フランス近現代文学――歴史、批評、理論」講座を担当し、昨年70歳の定年を迎えたアントワーヌ・コンパニョンの教育・研究歴は約45年、2018年東京大学文学部を定年退職した中地義和のそれは約35年です。世界のフランス文学研究の中枢を担ってきた前者と、外国文学としてのフランス文学の教育・研究に携わってきた後者が、合わせて80年に及ぶ歩みをそれぞれの立場から振り返ります。

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アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス名誉教授)

1950年、ブリュッセルに生まれる。十代の数年をアメリカ合衆国で過ごす。理工科学校、国立土木学校という理系エリート校二校を卒業するが、並行して文学への関心を抱きつづけ、まもなく本格的な文学研究を志す。1985年以来今日まで、ニューヨークのコロンビア大学教授、フランスではパリ・ソルボンヌ大学教授(1994‐2006年)を経て、2006年から20年までコレージュ・ド・フランス教授として「フランス近現代文学――歴史、批評、理論」の講座を担当した。とくに関心を寄せるモンテーニュ、ボードレール、プルーストに関する著作と並んで、文学史、文学理論の面での重要な仕事が数多くある。

主な著書(邦訳のある単著):
La Seconde Main ou le travail de la citation, Seuil, 1979.
『第二の手、または引用の作業』(今井勉訳、水声社、2010年)

La Troisième République des lettres. De Flaubert à Proust, Seuil, 1983.
『文学史の誕生 ギュスターヴ・ランソンと文学の第三共和政』(今井勉訳、水声社、2020年)

Les Cinq Paradoxes de la modernité, Seuil, 1990.
『近代芸術の五つのパラドックス』(中地義和訳、水声社、1999年)

Le Démon de la théorie, Seuil, 1998.
『文学をめぐる理論と常識』(中地義和・吉川一義訳、岩波書店、2007年)

Les Antimodernes, de Joseph de Maistre à Roland Barthes, Gallimard, 2005
『アンチモダン 反近代の精神史』(松澤和宏監訳、名古屋大学出版会、2012年)

Un été avec Montaigne, Équateurs, 2015
『寝るまえ5分のモンテーニュ』(山上浩嗣・宮下志朗訳、白水社、2014年)

L'Âge des lettres, Gallimard, 2015
『書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像』(中地義和訳、みすず書房、2016年)

(邦訳のない単著)
- Proust entre deux siècles, Seuil, 1989.
- Baudelaire devant l'innombrable, PUPS, 2003.
- La Classe de rhéto, Gallimard, 2012.
- Baudelaire l'irréductible, Flammarion, 2014.
- Les Chiffonniers de Paris, Gallimard, 2017. など。

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中地義和(東京大学名誉教授・(公財)日仏会館副理事長)

1952年、和歌山県に生まれる。東京大学教養学科卒、同大学院人文科学研究科博士課程修了。85年パリ第三大学博士(第三期課程)。1982-83年同大学付属東洋言語文明研究所日本語講師。86年東京大学助手、88年同助教授、96年同教授。201113年同人文社会系研究科長・文学部長、18年に定年退職。専門はフランス近代文学、なかでもランボー。その作品の翻訳・解説、ランボー、ボードレールらの作家論のほか、ル・クレジオ、バルト、コンパニョンらの翻訳紹介を行なっている。

主な著訳書

Combat spirituel ou immense dérision ? Essai d'analyse textuelle d' «Une saison en enfer », José Corti, 1987.

『ランボー 精霊と道化のあいだ』、青土社、1996

『ランボー 自画像の詩学』、岩波書店、2005

『ランボー全集』(共編訳)、青土社、2006

『対訳ランボー詩集』(編訳、注、解説)、岩波文庫、2020

ル・クレジオ『ロドリゲス島への旅』(朝日出版社、1988年)、『黄金探索者』(新潮社、1993年/河出書房新社「世界文学全集」II-92009年)、『ル・クレジオ 映画を語る』(河出書房新社)、『隔離の島』(筑摩書房、2013年/ちくま文庫、2020年)、『嵐』(作品社、2015年)、『心は燃える』(共訳、作品社、2017年)、『アルマ』(作品社、2020年)、

ロラン・バルト『著作集』第9巻(みすず書房、2007年)

アントワーヌ・コンパニョン『近代芸術の五つのパラドックス』(水声社、1999年)、『文学をめぐる理論と常識』(共訳、岩波書店、2007年)、『書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像』(みすず書房、2016年)

【司会】澤田直(立教大学)

【主催】(公財)日仏会館、日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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