日時: | 2017年06月02日(金) 18:30〜20:30 |
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場所: | 1階ホール |
講演者: | アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス) 司会:中地義和(東京大学) |
« Fléaux littéraires. Le spadassin de lettres » フィガロ紙, 1839年5月16日. (Source:http://gallica.bnf.fr// Bibliothèque nationale de France) 「文学は高度なスポーツだ」とは、フィリップ・ソレルスの最近の言である。「鉄のペンで鋼(はがね)の紙に」――1562年、カトリックと王朝の大義を擁護せんとする闘士ロンサールは、カトリーヌ・ド・メディシスにまさしくこの流儀で訴えた。エドワード・ブルワー=リットンは1839年の史劇『リシュリュー』で、「ペンは剣よりも強し」と自作を要約した。ゴーチエは 、彼の創造になる人物フラカス親分のモデルであるスキュデリーが、「剣を置いてペンを執り、いずれ劣らず巧みに使いこなした」ことを想起させた。ホメロスやヘシオドス以来、詩とはまた格闘技、ないし拳闘でもあった。19世紀には、文学における決闘や痛罵がいたるところで問題になる。20世紀でそれを引き継ぐのは、ヘミングウェイやモンテルランにおけるボクシングのイメージである。本講演では、「鉄のペン」、そして「文学的剣術」のメタファーの歴史が探索されるだろう。 【主催】日仏会館フランス事務所 【共催】東京大学、日本フランス語フランス文学会 ※アントワーヌ・コンパニョン先生は、2017年5月28日に東京大学にて開催される国際シンポジウム「150年後のボードレール」 に参加されます。 画像をクリックし詳細をご覧ください |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2017年06月06日(火) 18:00〜20:00 |
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場所: | 601号室 |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2017年06月14日(水) 18:30〜20:30 |
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場所: | 1階ホール |
講演者: | ジェラール・ノワリエル(フランス国立社会科学高等研究院) ディスカッサント:舘葉月(武蔵大学) |
※著作権により通訳音声の配信はできません。申し訳ございませんがご了承ください。 本講演でははじめに、歴史が歴史学という一つの学問分野になったのは、民主主義社会の公共空間でたえず議論される記憶の問題と距離をとったからであることを確認する。記憶は過去の人間を価値判断するが、歴史学は過去の人間の行動を理解し説明することを任務とする。歴史学のこうした学問的姿勢はしばしば、「象牙の塔」に閉じこもり役にも立たない知識を生産するとして歴史家を非難する者たちから批判される。私はこうした批判の正しさは認めるが、歴史学は文化の世界の他のアクターたちとの連携を築くことで、歴史学の特徴である客観性の要請と歴史学の社会的機能とを和解させることが可能であることを示そうと思う。最後に、私自身が博物館や演劇や映画の世界と協働作業をした経験のいくつかを紹介して結びとする。 プロフィール ジェラール・ノワリエル 1950年、ナンシーに生まれる。 歴史学アグレジェ、文学博士。 パリ高等師範学校教授(1986年〜1994年) 国立社会科学高等研究院研究ディレクター(1994年から) プリンストン大学高等研究院会会員 学術誌 Genèses. Sciences sociales et Histoire 共同創立者・編集委員 【司会】大中一彌 (法政大学) 【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所 【関連イベントのお知らせ①】 セミナー「19-20世紀の歴史家たちのネーション観」 日時:2017年6月15日(木)18時〜20時 場所:日仏会館5階501号室 詳細はこちら:https://www.mfjtokyo.or.jp/events/course/20170615.html 【関連イベントのお知らせ②】 映画上映『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』 + ジェラール・ノワリエルによる講演 映画『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』(ロシュディ・ゼム監督/2016年/119分)の上映後、『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』の著者で歴史家のジェラール・ノワリエルによる講演会が行われます。 日時:2017年6月13日(金)18:00〜 場所:アンスティチュ・フランセ東京エスパス・イマージュ 参加費:一般1200円、学生800円、会員500円 http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1706131800/ |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: | 2017年06月20日(火) 18:00〜19:30 |
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場所: | 1階ホール、ギャラリー |
講演者: | エルヴェ・ル・ブラーズ(フランス国立社会科学高等研究院) 【ディスカッサント】 レミ・スコシマロ(日仏会館・日本研究センター) |
※著作権により通訳音声の配信はできません。申し訳ございませんがご了承ください。 エルヴェ・ル・ブラーズは数学的な見地と歴史に関する深い造詣を駆使し、フランス社会における連続性と破断を地図によって明らかにする。2017年にフランスで行われる 選挙に関してはIFOP(フランス世論研究所)のジェローム・フルケとの共著が出版予定だが、それに先駆けて今回の講演会は開催される。 極右への高い投票率と各政党の連鎖的な崩壊、そして中道に対する支持の広がりを明らかにし、労働者の支持を受けた左派と資本主義的右派の対立(メランション対フィヨ ン)というフランスの伝統的な構図が、解放/閉鎖あるいはナショナリズム/グローバリゼーション(ル・ペン対マクロン)という構図に取って代わった経緯を示す。この変化 や大統領選挙の際の力関係は地図によって確認することができる。この状況をうまく利用できる人物がマクロンであったことを彼の経歴に触れつつ明らかにする。最後に、 フランスの状況と他の先進国で見られる変化を比較する。 プロフィール 1943年生まれ。人口統計学者。フランス国立人口統計学研究所(INED)名誉研究員であり、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)で教鞭を執る。閉鎖的になりがちな諸分野を連携させる独創的な研究で知られ、数理モデルと歴史および人類学に対する深い造詣のもとに作成されたフランスの人口統計地図は既成概念を覆すものである。 著作の多くは世界各国で翻訳され、日本でもエマニュエル・トッドとの共著「不均衡という病 フランスの変容 1980-2010」(2013年、藤原書店)が出版されている。 2016年7月の日仏会館におけるシンポジウム「〈周縁〉が生み出す社会変革の可能性:日仏比較」への参加に続き、今回はフランス大統領選挙を機に再び来日し、自らの手法とそこから明らかになる選挙のロジックについて講演する。 【司会】ジャン=ミッシェル・ビュテル(日仏会館・日本研究センター) 【主催】日仏会館フランス事務所 【協力】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ※ ※ 同時開催※ ※ 展覧会「エルヴェ・ル・ブラーズの 《地図で見るフランスの社会事象と選挙》」 6月20日(火)〜7月2日(日)10:00-18:00(月曜閉室) 日仏会館2階ギャラリー 展覧会オープニング:6月20日(火) 19:30-20:30 画像をクリックし詳細をご覧ください 【関連イベントのお知らせ①】 講演会「Europe, Migration and Immigration」 日時:2017年6月21日(水)18時15分〜19時45分 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館507号室
使用言語:英語 リンクをクリックし詳細をご覧ください https://www.waseda.jp/fire/sils/news/2017/06/05/5499/ 【関連イベントのお知らせ②】 講演会「フランス伝統的諸政党の凋落とマクロン大統領の就任」 日時:2017年6月23日(金)18時〜19時45分 場所:東京大学
画像をクリックし詳細をご覧ください
使用言語:フランス語(通訳付き) 【関連イベントのお知らせ③】 シンポジウム「フランスの大統領選挙をめぐる新たな政治状況―新政権の政策とEU・世界―」 日時:2017年7月8日(土)16時〜19時30分
リンクをクリックし詳細をご覧ください
https://www.mfjtokyo.or.jp/events/co-sponsored/20170708.html |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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