Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2015年7月のイベント

画鬼・暁斎展 記念シンポジウム

河鍋暁斎とジョサイア・コンドル―海外における評価と受容


使用言語:日本語 (通訳なし)
日時: 2015年07月04日(土) 14:00 - 16:30 (受付開始13:30)
場所: 1階ホール
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ジョサイア・ コンドル《 Kyosai sensei at Nikko, August.5 》明治18(1885)年、河鍋暁斎記念美術館蔵

* 定員に達したため、お申込みを締め切らせていただきました。




三菱一号館美術館では、開館5周年を記念し、6月27日(土)より「画鬼暁斎―幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」を開催します。河鍋暁斎は、幕末に生まれ、6歳で浮世絵師歌川国芳に入門、9歳で狩野派に転じてその正統的な修業を終え、幕末明治に「画鬼」と称され、絶大な人気を博した絵師です。一方、三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルは、日本政府に招かれ、明治10(1877)年に来日、日本の近代建築に多大な功績を残しました。彼は日本美術愛好家でもあり、暁斎に弟子入りして絵を学び、師の作品を海外に紹介しました。
本シンポジウムは、画鬼・暁斎展を記念し、国内外の専門家をお呼びして、暁斎とコンドルの親しい交流をしのびながら、暁斎がこれまでフランス、イギリスをはじめとして海外でどのように評価され、紹介されてきたかに焦点を当て、暁斎とコンドルへの理解を深めます。

【主催】日仏会館フランス事務所、三菱一号館美術館
【協力】公益財団法人河鍋暁斎記念美術館
【後援】明治美術学会、ジャポニスム学会
【定員】120名・オンライン事前申込制
【参加費】一般1,000円(税込)、後援団体会員500円(税込)、日仏会館会員・学生無料(要学生証提示)
【司会】クリストフ・マルケ(日仏会館フランス事務所/日本研究センター 所長)
【登壇者】(敬称略)
 冒頭挨拶:高橋明也(三菱一号館美術館 館長) 
 講演1 :野口玲一(三菱一号館美術館 学芸グループ長)
 講演2 :山口静一(埼玉大学名誉教授)
 トーク・セッション:河鍋楠美(河鍋暁斎曾孫・河鍋暁斎記念美術館 館長)、山口静一(埼玉大学名誉教授)、及川茂(日本女子大学名誉教授)、タイモン・スクリーチ(ロンドン大学アジア・アフリカ研究所教授)、野口玲一(三菱一号館美術館 学芸グループ長)
【展覧会リンク】 http://mimt.jp/kyosai/


※7月17日(金)城西大学(紀尾井町キャンパス)にて、日仏会館フランス事務所長 クリストフ・マルケは、講演会「フランスで賞賛された明治の風刺画家・河鍋暁斎」を行います。
聴講無料、要事前申し込み。

詳しくはこちらのリンクをご覧ください。

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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

日仏翻訳文学賞 第20回記念シンポジウム日本とフランス

翻訳文学の明日に向かって

[ シンポジウム ]

日時: 2015年07月11日(土) 14:00 - 18:00
場所: 1階ホール
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画像をクリックするとプログラムが表示されます。


* 定員に達したため、お申込みを締め切らせていただきました。




小西財団日仏翻訳文学賞は、1993年12月の創設以来、日仏翻訳者の地道な努力に報い、また日仏翻訳活動の活性化を通じて日仏文化交流の促進に寄与してきました。本年、20回を迎えることを記念して、過去の受賞者を含む作家、翻訳関係者を招き、日仏両国における翻訳をめぐる状況および翻訳の意義について討議します。

【登壇者】宮下志朗(放送大学)、荻野アンナ(慶応義塾大学)、フィリップ・フォレスト(ナント大学)、澤田直(立教大学)、野崎歓(東京大学)、堀江敏幸(早稲田大学)、セシル・坂井(パリ第七大学)、パトリック・ドゥボス(東京大学)

【主催】(公財)小西国際交流財団
【共催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【後援】外務省、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、日本フランス語フランス文学会
【協力】紀伊国屋書店、日本臓器製薬株式会社

日本語・通訳なし(対談のみ仏日通訳あり)

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

台湾の立法院占拠:アイデンティティ政策とデジタル市民権という両岸(中国、台湾)の地政学


(同時通訳付き)
日時: 2015年07月15日(水) 18:30 - 20:30
場所: 1階ホール
講演者: ステファン・コルキュフ (リヨン東アジア研究所、フランス現代中国研究センター台北支部)
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ヒマワリ学生運動のときに多数描かれた段ボール紙のうちのひとつ。民衆の権力取得への意志を描き、ハッシュタグをつけて関連ソーシャルネットワークでの情報共有に使った。写真:ステファン・コルキュフ、2014年3月27日、台北

2014年3月から4月にかけて台湾で起こり、立法院占拠にまで至った「ヒマワリ学生運動」は対中接近政策における交渉条件に反発して起きたものだが、より深い原因は権力、特に現総統の馬英九に対する市民社会の反発に見出すべきであろう。政治的および地政学的な側面に加え、深刻なアイデンティティの問題が存在しているのだ。運動の参加者達は、馬総統が推し進める「古き」中華人民共和国への回帰が、台湾という島国化したひとつの共和国の現実とはまったく相容れないと感じているのである。ついに、世界の他の国々にならって、その国々の特性はあるにしろ、台湾人がソーシャルネットワークの活用を模倣し革新したのは注目すべきことである。さらに特筆すべきは、台湾の人々がついに世界の他の国々にならってソーシャルメディアを活用し、過去に例を見ないような市民運動を起こしたということである。支持が分裂したとはいえ、台湾の諸政党や体制に深く幻滅した社会は、重要な「エンパワメント」運動を生み出した、あるいは生み出そうとしたと言えるだろう。

【プロフィール】
ステファン・コルキュフ
リヨン大学(リヨン政治学院)准教授
フランス現代中国研究センターおよび東洋アジア学院研究員


【ディスカッサント】三澤真美恵 (日本大学)
【司会】アルノ・ナンタ(フランス国立科学研究センター、日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】フランス国立現代中国研究センター台北支部

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

日本の戦後70年を問う

戦後思想の光と影

[ 国際シンポジウム ]

(同時通訳付き)
日時: 2015年07月18日(土) 10:00 - 18:00
場所: 1階ホール
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画像をクリックするとプログラムが表示されます

* 定員に達したため、お申込みを締め切らせていただきました。




敗戦後の日本では米軍占領下で非軍国主義化と民主化の改革が行われた。婦人参政権、労働組合活動の自由、教育の民主化、なかでも天皇制イデロギーを支えた国家神道の廃止と財閥解体、農地解放は戦後改革の柱であった。こうしたコンテクストで、丸山眞男ら「近代主義」としてくくられる戦後啓蒙の思想家たちは、1960年代初めまで、日本を戦争にみちびいた「超国家主義」を分析し、未完に終わった日本の近代化を完遂するため、個人の尊重と民主主義の条件について考えた。ところが戦前天皇制下の「日本イデオロギー」の批判的分析はフランスでは知られておらず、日本においては忘却の淵に沈みつつある。
靖国、教科書問題、憲法改正など慢性的問題の回帰は、周辺諸国の公憤を引き起こし、海外のメデイアは日本は記憶の義務を果たしていないという論調を流している。一部の突出した政治家の発言だけが報道され、それがそのまま学界や一般世論の意見だと誤解されているのである。
 フランスでは戦後日本の議論に関する知識が欠けているため、日仏間の知的対話がむずかしい。日本人による歴史研究の蓄積やフランス人研究者による仏訳の努力にもかかわらず、戦後日本の思想家は外国、特にフランスでは知られていない。その意味で本シンポ企画は、ピエール・スイリが代表するジュネーヴ・グループによる戦前日本の植民地主義に対する批判的エッセーを集めたLe Japon colonial (1880-1930). Les voix de la dissension, Les Belles Lettres, 2014) につづき、戦後思想家による天皇制イデオロギーの批判的分析を集めた第二弾の翻訳プロジェクトに呼応するものである。
1960年安保後の日本の知的シーンでは近代主義は次第に指導的位置を失い、アメリカの社会科学の影響を受けた文化主義的アプローチによる日本人論 が流行し、他方では社共の旧左翼を批判するラジカルな新左翼が登場する。さらに左右の反近代的思想潮流が戦後啓蒙の限界を指摘した。近代主義のブルジョア的立場(プロレタリアートの忘却)、エリート主義(民衆の忘却)、欧州中心のオクシデンタリズム(アジアの忘却)、近代的個人主義(共同体的伝統の忘却)、 日本に関する否定的イメージ(国民精神の忘却)。
1990年代に登場した国民国家論、ジェンダー論、ポストコロニアリズムは戦後思想の限界を批判するあまり、その知的遺産を一掃するきらいがあった。2008年の加藤周一、2012年の吉本隆明という最後の声の消滅により、戦後思想は若い世代にとって遠いものになり、戦後そのものが過去のものになりつつある。
 成田龍一、小熊英二、苅部直といった戦後思想に関するアンソロジーや研究書の著者と日本の戦後思想を翻訳するフランスの日本研究者との出会いは、今日的コンテクストで戦後思想を読み直す意義について新しい討議空間を切りひらき、かつ戦後思想と無縁な、あるいは批判的な新しい世代との世代間討議の舞台になるであろう。
 本シンポジウムの目的はしたがって二重である。日本では忘れられた、海外ではよく知られていない戦後思想の基本的テキストに立ち帰り、日本の戦後思想を世界の思想的遺産のなかに位置づけるべく日仏で共同討議をすることである。基調講演者には『戦後思想の模索』『戦後が若かった頃』の著者でサルトル研究者の海老坂武を予定している。

【講師】宇野重規(東京大学)、海老坂武(作家)、小熊英二 (慶応義塾大学)、苅部直(東京大学)、サミュエル・グエ(ジュネーブ大学)、高榮蘭 (日本大学)、白井聡(京都精華大学)、ピエール=フランソワ・スイリ(ジュネーブ大学)、マヤ・トデスキニ(ジュネーブ大学)、中島岳志 (北海道大学)、成田龍一(日本女子大学)、アンヌ・バイヤール=坂井(フランス国立東洋言語文化大学)、朴裕河(世宗大学校)、福井憲彦(学習院大学)、三浦信孝(中央大学名誉教授)、ニコラ・モラール(日仏会館・日本研究センター)、山元一(慶応義塾大学)、ミカエル・リュッケン(フランス国立東洋言語文化大学)、佐藤泉(青山学院大学)

【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】(公財)関記念財団、在日スイス大使館/科学技術部 
【協力】ジュネーヴ大学、フランス国立東洋言語文化大学・日本研究センター
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

日本の戦後70年を問う

戦後思想の光と影

[ 国際シンポジウム ]

(同時通訳付き)
日時: 2015年07月19日(日) 10:00 - 18:00
場所: 1階ホール
2015-07-18-19_Pensee-apres-guerre-1.jpg

* 定員に達したため、お申し込みを締め切らせていただきました。



画像をクリックするとプログラムが表示されます。

敗戦後の日本では米軍占領下で非軍国主義化と民主化の改革が行われた。婦人参政権、労働組合活動の自由、教育の民主化、なかでも天皇制イデロギーを支えた国家神道の廃止と財閥解体、農地解放は戦後改革の柱であった。こうしたコンテクストで、丸山眞男ら「近代主義」としてくくられる戦後啓蒙の思想家たちは、1960年代初めまで、日本を戦争にみちびいた「超国家主義」を分析し、未完に終わった日本の近代化を完遂するため、個人の尊重と民主主義の条件について考えた。ところが戦前天皇制下の「日本イデオロギー」の批判的分析はフランスでは知られておらず、日本においては忘却の淵に沈みつつある。
靖国、教科書問題、憲法改正など慢性的問題の回帰は、周辺諸国の公憤を引き起こし、海外のメデイアは日本は記憶の義務を果たしていないという論調を流している。一部の突出した政治家の発言だけが報道され、それがそのまま学界や一般世論の意見だと誤解されているのである。
 フランスでは戦後日本の議論に関する知識が欠けているため、日仏間の知的対話がむずかしい。日本人による歴史研究の蓄積やフランス人研究者による仏訳の努力にもかかわらず、戦後日本の思想家は外国、特にフランスでは知られていない。その意味で本シンポ企画は、ピエール・スイリが代表するジュネーヴ・グループによる戦前日本の植民地主義に対する批判的エッセーを集めたLe Japon colonial (1880-1930). Les voix de la dissension, Les Belles Lettres, 2014) につづき、戦後思想家による天皇制イデオロギーの批判的分析を集めた第二弾の翻訳プロジェクトに呼応するものである。
1960年安保後の日本の知的シーンでは近代主義は次第に指導的位置を失い、アメリカの社会科学の影響を受けた文化主義的アプローチによる日本人論 が流行し、他方では社共の旧左翼を批判するラジカルな新左翼が登場する。さらに左右の反近代的思想潮流が戦後啓蒙の限界を指摘した。近代主義のブルジョア的立場(プロレタリアートの忘却)、エリート主義(民衆の忘却)、欧州中心のオクシデンタリズム(アジアの忘却)、近代的個人主義(共同体的伝統の忘却)、 日本に関する否定的イメージ(国民精神の忘却)。
1990年代に登場した国民国家論、ジェンダー論、ポストコロニアリズムは戦後思想の限界を批判するあまり、その知的遺産を一掃するきらいがあった。2008年の加藤周一、2012年の吉本隆明という最後の声の消滅により、戦後思想は若い世代にとって遠いものになり、戦後そのものが過去のものになりつつある。
 成田龍一、小熊英二、苅部直といった戦後思想に関するアンソロジーや研究書の著者と日本の戦後思想を翻訳するフランスの日本研究者との出会いは、今日的コンテクストで戦後思想を読み直す意義について新しい討議空間を切りひらき、かつ戦後思想と無縁な、あるいは批判的な新しい世代との世代間討議の舞台になるであろう。
 本シンポジウムの目的はしたがって二重である。日本では忘れられた、海外ではよく知られていない戦後思想の基本的テキストに立ち帰り、日本の戦後思想を世界の思想的遺産のなかに位置づけるべく日仏で共同討議をすることである。基調講演者には『戦後思想の模索』『戦後が若かった頃』の著者でサルトル研究者の海老坂武を予定している。

【講師】宇野重規(東京大学)、海老坂武(作家)、小熊英二 (慶応義塾大学)、苅部直(東京大学)、サミュエル・グエ(ジュネーブ大学)、高榮蘭 (日本大学)、白井聡(京都精華大学)、ピエール=フランソワ・スイリ(ジュネーブ大学)、マヤ・トデスキニ(ジュネーブ大学)、中島岳志 (北海道大学)、成田龍一(日本女子大学)、アンヌ・バイヤール=坂井(フランス国立東洋言語文化大学)、朴裕河(世宗大学校)、福井憲彦(学習院大学)、三浦信孝(中央大学名誉教授)、ニコラ・モラール(日仏会館・日本研究センター)、山元一(慶応義塾大学)、ミカエル・リュッケン(フランス国立東洋言語文化大学)、佐藤泉(青山学院大学)

【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】(公財)関記念財団、在日スイス大使館/科学技術部 
【協力】ジュネーヴ大学、フランス国立東洋言語文化大学・日本研究センター
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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