2010年10月のイベント
日時: |
2010年10月02日(土) 13:30 - 17:15 |
場所: |
1階ホール |
- PDF版プログラム
- 講演者:
- ジャック・フレシネ(パリ第1大学名誉教授)
- 西川 潤(早稲田大学名誉教授)
- コメンテーター:
- 鈴木宏昌(日仏経済学会会長)
- 竹内佐和子(京都大学)
- 座長:
- パネラー:
- マルク・アンベール(日仏会館)
- フィリップ・ドゥブルー(創価大学)
- 井上泰夫(名古屋市立大学)
- 矢後和彦(首都大学東京)
- 共催:
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (同時通訳付き)
日時: |
2010年10月07日(木) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
スザンヌ・エティエ (ケベック州政府在日事務所代表) |
- プロフィール:
ケベック大学モントリオール校で行政学を修め、フランスのグルノーブル大学で政治学の博士号を取得した後、ケベック州政府および海外のケベック州政府事務所でキャリアを積む。ローマのカナダ大使館を振り出しに、ボストンのケベック州政府移民局の代表を務めた後、経済産業省アジア・太平洋局長として州政府首相や大臣のアジア、特に日本および中国におけるミッションに同行。2002年に在パリのケベック州政府事務所に一等参事官(商務担当)に任命され、2005年5月には移民・文化コミュニティー省の次官補を務めた。2007年12月より、ケベック州政府在日事務所代表。
- 講演要旨:
1957年のケベックにおいて女性は平均して4人の子供を産んでいた。1971年以降、女性一人あたりの子供の数は2人以下までに落ち込んだ。1987年の数字は1.36と過去最低となった。
世界でも有数の家族政策により、2008年にケベックの出生率は過去30年間で最も高い1.72にまで回復した。ケベックの家族政策は、出生率を上げるとともに労働市場への女性の進出を増大させ、子供の貧困率を減少させることを可能にしたのである。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
日本語 (同時通訳付き)
日時: |
2010年10月08日(金) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
なだいなだ (作家,精神科医) |
- 司会:小林善彦(東京大学名誉教授、財団法人日仏会館顧問)
- プロフィール:
なだ いなだ[本名 堀内 秀]
精神科医・作家。
1929年生まれ。
1953年から1年間、フランス政府給費留学生。フランスに滞在。このときフランスで、最初の向精神薬クロールプロマジンの、臨床利用が始まる。
1963年から1年間、WHO留学生としてアルコール依存治療研究視察のためフランスを中心に欧州5ヶ国に留学。
1964年9月より国立療養所久里浜病院アルコール症専門病棟で治療にたずさわる。この方面の先駆者。
かたわら文筆活動を続ける。現在は執筆活動に専念。
2003年4月、インターネット上の仮想政党、老人党を提唱。こうすれば政権交代は可能と説く。
小説、詩、評論、エッセイ作品多数。中公新書『お医者さん』で毎日出版文化賞。最近の著作『こころの底に見えたもの』『こころ医者講座』
小林善彦(こばやし よしひこ)
東京大学名誉教授、日仏会館顧問。1927年、東京生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒。とくに十八世紀の文学・思想を研究。学習院大学、日仏学院などで講師。1965年、東京大学助教授→教授。1976年〜78年、パリの国際大学都市日本館長。帰国後、財団法人日仏会館常務理事→副理事長。1988年、東大定年→学習院大学教授。
主な著書
- 1979『パリ日本館だより』(Lettres de la Maison du Japon)
- 1991『フランス学入門』(Introduction aux études françaises)
- 2001『誇り高き市民』(J.-J. Rousseau citoyen, et fier de l'être)
- 2008『知の革命家ヴォルテール、卑劣な奴を叩きつぶせ』
(Voltaire, intellectuel révolutionnaire. Ecrasez l'infâme)
主な翻訳
- ルソー『人間不平等起源論』(1966)
- 『言語起源論』(1970)
- 『告白』(1979)
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[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2010年10月12日(火) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
ジャック・ プズー=マサビュオ (元日仏会館研究員) |
- プロフィール:
1957年に歴史学・地理学の高等教育教授資格(アグレガシオン)を、また、「日本の家」に関する博士論文で国家博士号を1974年に取得。サイゴン(現在のホーチミン市)で研究活動を開始し、1960年から63年にかけて研究員として日仏会館に滞在。1964年から1972年までフランス国立科学研究センターに所属した後、“永住”のため再び来日しアテネフランセや都内の大学で教鞭を執る。フランス語教育および日中韓3か国を中心とした極東研究に関する著作が多数あり、住まいの人類学に関するエッセイも10冊ほど発表している。外国語、特に日本語に翻訳された著作も多い。上記のテーマに関する複数の学術誌にも寄稿している。また、写真家として複数の写真集を発表しており、日本をテーマにした写真集も2冊ある。
- 講演要旨:
英雄とは常に驚異的な存在であり、ロマンティックな存在であるとも言える。そのイメージは様々で、プラトンによれば神性の表微、ヘーゲルによれば時代の産物、ベルグソンによれば美徳の勝者、カーライルによれば神によって選ばれた模範である。しかし、共通しているのは英雄とは決して運命に左右されることがなく、逆に自らの意志のみで自らを乗り越える者であるということだ。個人的な挑戦こそが常軌を外れた試練に英雄を立ち向かわせる。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日本経済と社会に関するランチセミナー
[ LS:招待者限定研究セミナー ]
使用言語:
英語 (通訳なし)
日時: |
2010年10月15日(金) 12:30 - 14:00 |
場所: |
601会議室 |
- 講演:
- 討論:
- チエリー・リボー(UMIFRE 19 CNRS-MAEE 日仏会館研究員)
- 協力:在日フランス商工会議所、在日フランス大使館経済部
- 申し込み・問い合わせ:mikasa@ [@の後に mfj.gr.jp を補ってください]
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2010年10月15日(金) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
クロード・メイエル (パリ政治学院) |
- 講師プロフィール:
パリ政治学院(シアンスポ)およびフランス国外で国際経済学を講じる。パリ政治学院世界経済研究グループ(Groupe d’Économie Mondiale)研究員であり、元東京三菱銀行パリ支店副支店長。経済学博士であると同時に、哲学、社会学、日本語も修めている。
アジアに関する著作・論文が多数あり、中でも La puissance financière du Japon (Economica, 1996, 序文クリスチャン・ソテール), Chine ou Japon : quel leader pour l’Asie ? (Presses de Sciences Po, 2010) などがある。後者は『金融危機後の日本と中国(仮題)』として時事通信出版局から10月中旬に邦訳出版される。また、英語訳および中国語訳も準備中である。
- 講演要旨:
北京と東京はアジアにおけるリーダーシップを争っているが、2030年には両国にインドも含めた3か国が世界の経済大国上位4か国の一角を占める見込みである。この日中間の競争において、差は広がるばかりに見える。すなわち、活力に満ち勢いのある中国の台頭は自明のことであるのに対して、疲弊し高齢化する日本の没落は不可避である、というのが大勢の見方である。
この問いに答え、このような将来像が必ずしも自明のものではないことを示すためには、統合の途上にあるアジアにおける主導権を主張するための日中両国それぞれの正当性を分析しなければならない。そのためには、経済的支配と戦略的能力の弁証法的関係を考える必要がある。
今日、アジア地域で支配的な立場にある日中両国はこの弁証法において対極にある。日本はアジアにおける経済的リーダーの立場を保持しているが、その平和憲法のために、中国が持っているようなある種の戦略的な切り札を持ち得ない。反対に中国は、強行的な手段で経済の遅れを取り戻すことに努め、最終的には経済的かつ戦略的な主導権を背景にアジア地域で唯一の経済大国になることを目指している。
本講演の目的は二つある。主導権を握るための両国の切り札を分析し、今後20年間の地域的状況がいかに推移し得るかを評価することである。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2010年10月18日(月) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
ジャン=ピエール・キュザン (前ルーヴル美術館絵画部長) |
- 講師プロフィール:
1944年生まれ。1972年から73年までローマのフランス・アカデミーの給費研究生。1973年からルーブル美術館絵画部門学芸員となり、1994年から2003年まで同部門学芸部長。2003年から2009年にかけては国立美術史研究所(INHA)副院長を務めた。フランス17世紀絵画(ヴァランタン、ヴーエ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、ル・ナン兄弟など)およびフランス18世紀絵画(フラゴナール、ヴァンサンなど)を専門に、著作や論文、展覧会カタログなどを発表。著書には Fragonard, Vie et oeuvre (Fribourg et Paris,1987) などがある。
また、昔の画家と20世紀芸術との関係(ラファエル、フラゴナール、アングル)についても著作がある。2005年に東京の国立西洋美術館で開催されたジョルジュ・ド・ラ・トゥール展の監修を行った。
- 講演要旨:
ジャン=オノレ・フラゴナール(1732年〜1806年)はその見事な筆致と華やかな色彩で描かれた輝かしい作品によって、貴族的な生活の悦びと恋愛の逸楽とに深く結びついたフランスの18世紀を活写した。南仏に生まれたフラゴナールはパリでブーシェの弟子となる。2度滞在したイタリアでは、その光に魅了され、民衆像に画趣を見出すとともに自然からインスピレーションを得た。短期間で仕上げられたその作品の自然さと明るさは19世紀および20世紀芸術を予感させるものであり、フラゴナールの豊かな教養も示している。彼は、時として“模倣”とも言えるまでに、黄金時代のオランダ絵画の巨匠から着想を得ている。風景画ではロイスダールの作風がうかがえるし、老人の頭像ではレンブラントの影響が見られる。後年の作品では、その創造力は決して失われることなく、革命期の好みに合ったより洗練されて写実的な作風へと変化したが、そこにはやはり17世紀オランダのピーテル・デ・ホーホやテルボルフの影響が見られる。
- 共催:日仏美術学会
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2010年10月19日(火) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
ユベール=ジャン・セカルディ (フランス日仏海洋学会会長) |
- 講師プロフィール:
元フランス国立高等研究院教授。同研究院において6つの研究所からなる海洋学部門を率いた。生物海洋学を専攻し、自然科学の博士号を取得した後、フランス国内の高等教育機関で教鞭を執るとともに研究を行う。フランスにおける日仏海洋学会を創設し、現在は同学会会長。1988年から1992年にかけて日仏会館フランス学長を務めた。現在までに260を超える学術論文・著作などを発表している。パルム・アカデミック勲章コマンドール、レジオン・ドヌール勲章シュバリエ、国家功労勲章を受勲。1987年にはフランス科学アカデミーのDa Gama Machado賞を受賞している。フランス科学アカデミー会員、1999年からマルセイユ学術アカデミー会員。
- 講演要旨:
ヨーロッパの未来にとって地中海は大きな意味を持つ。国際色豊かな都市であるマルセイユは、地中海地域の機能と活動の中心地として戦略的な役割を担っている。再開発が進行するこの大都市では、知、創造および文化の組織化が重要な課題となっている。マルセイユはヨーロッパおよび地中海文化に大きな関心を向けているが、それは地中海の人々にとってこの都市が独自のヨーロッパを反映し、他のヨーロッパ地域にとっては新しい南ヨーロッパを体現しているからである。
マルセイユは近隣の市町村と協力して「マルセイユ-プロバンス2013」などの計画を進め、広範囲にわたる地域住民とともに民衆的な催しを組織している。また、マルセイユはヨーロッパのネットワークおよび地中海の南沿岸地域と東沿岸地域のネットワークに参加している。本講演では、その一環として計画あるいは実行されたプロジェクトのいくつかが紹介される。たとえば、シテ・ド・ラ・メディテラネ計画、エクサンプロバンスの文化拠点、廃墟となった工業地域の再開発などである。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: |
2010年10月23日(土) 14:15 - 17:30 |
場所: |
1階ホール |
- PDF版プログラム
- 発表者:
- フィリップ・ベゼス(パリ第2大学)
- フランソワーズ・ドレフュス(パリ第1大学)
- ジャン=ミシェル・エメリ=ドゥザン(トゥールーズ政治学院)
- 飯尾 潤(政策研究大学院大学)
- 牧原 出(東北大学)
- 野中尚人(学習院大学)
- ジル・ポレ(リヨン政治学院)
- 新藤宗幸(千葉大学)
- 只野雅人(一橋大学)
- 司会:
- 野中尚人
- 山元 一(公益財団法人日仏会館,慶應義塾大学)
- 主催:公益財団法人日仏会館,日仏会館フランス事務所
- 後援:社会科学国際交流江草基金,関科学技術振興記念財団
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: |
2010年10月24日(日) 9:30 - 17:45 |
場所: |
1階ホール |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2010年10月25日(月) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
クレール=碧子・ブリッセ (パリ第7大学,2010年度渋沢・クローデル賞フランス側受賞者) |
- 講演要旨:
今日、日本美術史家たちは「葦手」という語を、絵に文字を織り込むこと、あるいは絵の中に文字を隠し込む手法についてしばしば用いている。
この表現方法により、絵のモチーフとテクストはただ一つの面に融合し、非常に特異な視覚の対象物が出現する。読者は、時として一見しただけでは分かりにくい形象を見出し、他の構成要素と結び付けてその作品の全体的な意味を再構成しなくてはならない。数多くの作品に見出すことのできるこの「曖昧さの技法」は、日本美術史を通観すると平安時代から明治時代にかけての長きにわたって用いられ、絵画や漆工芸などジャンルの境界を越えて見出すことができる。
本講演では、「葦手」の例を示しつつ、それらの作品から引き出されるテクストとイマージュの関係について分析をしたい。
- 講師プロフィール:
パリ第7大学准教授(日本語・日本文化)であり、同大学の東洋文明研究センター(UMR8155)のメンバー。専門は古典文学および日本美術史で、この分野において数多くの研究書を編纂している。著書 À la croisée du texte et de l’image : paysages cryptiques et poèmes cachés (ashide) dans le Japon classique et médiéval (Paris, Collège de France, Bibliothèque des hautes études japonaises, 2009) により、2010年にフランス碑文・文芸アカデミーのジャン・レイノー賞および渋沢・クローデル賞を受賞。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: |
2010年10月26日(火) 14:45 - 18:00 |
場所: |
1階ホール |
- 主催:在日フランス大使館,フランス政府留学局 日本支局
- 共催:日仏会館フランス事務所
- 「フランス留学フェア2010」関連ウェブサイト
- 問合せ先:chihiro.inoue[の後に @diplomatie.gouv.fr]
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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