- 講演要旨:
スエズはエジプトに設立されたフランスの組織であり、雇用されていたのは地中海とアラブの人々であった。この状況は特殊な人事管理の方法を生み出し、そこには現地特有の事情に適応したパターナリズムが認められる。しかし、両大戦間期に民族主義的要求の高まりに直面して以来、スエズの企業組織内社会政策は人間関係の研究に基づいたアングロ・サクソン的な手法へと変化していった。
- 講師プロフィール:
歴史学高等教育教授資格(アグレガシオン)取得、歴史学博士。パリ第4大学(ソルボンヌ)准教授。研究領域は、地中海世界における経済史および社会史。最近出版した著作・論文に La Compagnie du canal de Suez. Une concession française en Égypte (1888-1956), Presses de l’Université Paris-Sorbonne, Paris, 2008、« Patronat colonial, entrepreneurs étrangers et élites égyptiennes dans la réforme et l’industrialisation de l’Égypte libérale »[L’Esprit économique impérial (1830-1970). Groupes de pression & réseaux du patronat colonial en France & dans l’empire, Publications de la Société Française d’Histoire d’Outre-Mer, 2008, p. 633-646]などがある。
- 講演テクスト:
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