2009年6月のイベント
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年06月02日(火) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
ギブール・ドゥラモット (政治学院[SciencesPo.]アジアセンター研究員,2008年度渋沢クローデル賞[フランス側]受賞者) |
- 講演要旨:
日本が国際秩序の維持活動に関わる機会は増え続けているが、海外における活動は1990年の湾岸戦争当時と変わらず議論を巻き起こしている。湾岸戦争から2年後の1992年には国際平和協力法が制定されている。これらの議論はすでに過去のものなのだろうか。憲法9条は与野党を問わず政争の道具として利用されているのか。政府の決定以外に選択肢はないのか。日本の防衛政策をテーマに博士号を取得し、2008年度渋沢・クローデル賞を受賞したギブール・ドゥラモットは受賞記念の本講演において上記の問いに答える。
- 講師プロフィール:
ギブール・ドゥラモット:政治学院(シアンスポ)アジアセンター研究員。フランス国立東洋語・東洋文化研究院(INALCO)にて国際関係論を教える。パリ第2大学、オックスフォード大学、フランス国立東洋語・東洋文化研究院、パリ政治学院にて法学を修め、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)にて政治学博士号を取得。日本の防衛政策をテーマとした博士論文により、2008年度渋沢クローデル賞を受賞した。2007年にはフランソワ・ゴドマンとの共著 Géopolitique de l'Asie(Armand Colin-Sédès社)を出版。
- 講演テクスト:
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (同時通訳付き)
日時: |
2009年06月09日(火) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
ジャン=ポール・マレシャル (レンヌ第2大学) |
- 共催:PEKEA,日仏経済学会
- 講演要旨:
ほぼ2年来、世界はその重大さにおいて大恐慌以来前例がない経済危機に突入した。30年間にわたる超自由主義(ultra-libéralisme)の産物として社会的不正義が経済的無能と結びついている現実を前にして「経済を人間化する」ことはその理論においても実践においてもどのような時より時宜をえたものである。この講演の目的は、経済的分析と倫理学を結合する論理的関係を明らかにすることにある。デイヴィッド・ヒューム、フランソワ・ペルー、アマーティヤ・セン、あるいはノルベルト・ボッビオといった多様な著者たちの省察を手がかりにして、希少さに対して一つの倫理的な意味を付与することを可能にするいくつかの省察の道筋を跡づけることを試みる。
講師プロフィール:
ジャン=ポール・マレシャルはレンヌ第2大学経済学准教授。高等師範学校(ENS)およびフランス国立工芸院(Conservatoire national des arts et métiers)でも教鞭を執る。応用数理経済学研究所(ISMEA)の研究員、PEKEAのメンバーであり、研究テーマは経済倫理、持続する発展および認識論である。これらのテーマについて100を超える論文と5冊の著書を著している。著書のうち『より人間的な経済に向けて』(Humaniser l’économie, 2008) はフランス倫理・政治学アカデミー賞を受賞している。
- 講演テクスト:
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年06月15日(月) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
ジル・ゴドフロワ (フランス国立科学研究センター) |
- 講師プロフィール:
高等師範学校卒業。フランス国立科学研究センター(CNRS)主席研究員、ジュシウー数学研究所研究員。研究領域はバナッハ空間の幾何学、より一般的には関数分析である。現在、パリ=サントル(Paris-Centre)数学博士課程(パリ第6大学・パリ第7大学)の研究科長を務める。
- 講演要旨:
2400年以上前に、ギリシャの数学者は整数の四則演算には分解できない数が存在し、ある種の近似アルゴリズムには終わりがないことを発見した。この根本的かつ厄介な発見、そして計算に無限が闖入したことによって、概念を明確にする必要が生じ、はじめて数学が理論化されるとともに無理数の存在から引き起こされる危機を乗り越える努力がなされたのである。近代に入ってからも同様の科学的事件が起こった。20世紀に入って無限がふたたび登場し、集合論が数学の基礎理論の危機を示して数学者と論理学者に次の問いを投げかけた:いかなる算術的問題にも答えうるオートマトンは存在するのか? 代数的演算が矛盾を包まないと言い切れるのか。一つの命題が真であることを常に証明することができるのか。本講演では、これらの問いに対して20世紀の研究者たちが与えた驚くべき回答を示す。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳なし)
日時: |
2009年06月16日(火) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
三浦信孝 (中央大学) |
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ シンポジウム ]
使用言語:
英語 (通訳なし)
日時: |
2009年06月20日(土) 9:00 - 18:30 |
場所: |
601会議室 |
- 共催:
- アナリーズ・ライルズ(コーネル大学)
- ライラ・シュクルーヌ(HEC 経営大学院)
- イザベル・ジロドゥ(日仏会館)
- 発表者:
- 鮎京正訓(名古屋大学)
- カレン・ノップ(トロント大学)
- ジル・ルイリエ(レンヌ大学)
- ラルフ・マイケル(デューク・ロー・スクール)
- エヴァ・ピルス(香港中文大学)
- 協力:コーネル大学
- 後援:ダランベール基金
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日時: |
2009年06月23日(火) 9:00 - 18:00 |
場所: |
601会議室 |
- 発表者:
- アンヌ・アンドゥルエ(フランス国立科学研究センター)
- フィリップ・カデーヌ(パリ第7大学)
- ジャーヌ・コビ(フランス国立科学研究センター)
- バルバラ・デピネ(フランス国立科学研究センター)[予定]
- セリーヌ・マキシマン(パリ第1大学)
- 中牧弘允(国立民族学博物館)
- 瀬藤澄彦(日本貿易振興機構)[予定]
- 杉山真紀子(東北芸術工科大学)
- 鈴木宏昌(早稲田大学)
- 植田和弘(京都大学)
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年06月25日(木) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
オリヴィエ・トレス (モンペリエ第3大学) |
- 講師プロフィール:
高等師範学校卒業、経済学高等教育教授資格(アグレガシオン)取得、経営学博士。専門は中小企業および領土のマネージメント。モンペリエ大学准教授、リヨン経営大学院の客員研究員。著作も多数あり、La Guerre des vins : l'affaire Mondavi(2005)は Expansion Management 賞を受賞し、英語、ハンガリー語、日本語(『ワイン・ウォーズ:モンダヴィ事件 グローバリゼーションとテロワール』亀井克之訳、関西大学出版部、2009)に翻訳されている。
- 講演要旨:
「モンダヴィのワインはヨーグルトと同じ」という言葉は世界を駆け巡った。《マクドナルド化》は、グローバル化しつつあるワイン業界においても進行しているのだろうか。オリヴィエ・トレスは、ラングドック=ルシヨン地方のアニアーヌ村において、カリフォルニアのワイン生産業者であるモンダヴィの進出がどのように失敗したかを明らかにする。当初、ブドウ生産者も地域もこの計画を歓迎していた。エコロジスト、共産主義者、ネオ・ルーラル(新世代農村居住者)そして狩猟家など、種々雑多な信条の人々が結集した反グローバル運動の結果、カリフォルニアの業者は撤退し、《侵略者に対しては常に抵抗する》土に生きるフランスの《勝利》が称揚されたのである。ワインの文化的かつ象徴的な表象と深く結びついているこの事件の《ガリア的》な性質を背景に、オリヴィエ・トレスの著作は一般的に世界経済が、そして特にフランス社会が抱えている矛盾した諸傾向を活写してみせる。工業生産品としてのワインとテロワール・ワインとの対立は、《アングロ・サクソン式》の資本主義と《フランス式》の防衛的コルポラティスムのあいだの、より包括的な対立を例証しているのである。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ CS : 参加者限定セミナー ]
使用言語:
フランス語 (通訳なし)
日時: |
2009年06月27日(土) 13:30 - 16:30 |
場所: |
601会議室 |
- Closed seminar of the UMIFRE 19 CNRS MAEE, on invitation from the organizer only.
- Speaker: ITŌ Ruri, discussant: Frédéric ROUSTAN
- Organizer: David-Antoine MALINAS
- Speaker profile:
- Summary:
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日本経済と社会に関するランチセミナー
[ LS:招待者限定研究セミナー ]
使用言語:
英語 (通訳なし)
日時: |
2009年06月29日(月) 12:30 - 14:00 |
場所: |
601会議室 |
- 講演:
- 討論:
- レクレル イブリン(UMIFRE 19 CNRS MAEE 日仏会館研究員)
- 協力:在日フランス商工会議所、在日フランス大使館経済部
- 申し込み・問い合わせ:mikasa@ [@の後に mfj.gr.jp を補ってください]
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
[ 一般公開講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳なし)
日時: |
2009年06月29日(月) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
エリック・ゴドリエ (エコール・ポリテクニック[フランス国立理工科大学校]) |
- 講演要旨:
19世紀以来、鉄鋼会社と鉄鋼業はフランスのパターナリズム(父権主義)の歴史において中心的な役割を果たしてきた。いわゆる《神授権の経営者》を象徴するこの産業部門のリーダーたちは多くの場合、計画的にフランス北部、東部および中央部に人員を配置し、地理的かつ政治的に都市空間を管理してきたのである。さらに、時として精神的な部分にまで踏み込み、第一次産業革命以降にはパターナリズムを労働者《形成》の一側面とした。政治的信条および組合活動の自由が広く認められるようになると、経済システムおよび生産システムの変化ともあいまって、そのような経営者と賃金労働者との関係も急速に再検討されることとなる。しかしながら、パターナリズムとはその明らかなイデオロギー性に加えて、人事管理のひとつの段階であることに違いはない。それが有効な管理方法であることは、1980年代まで鉄鋼業界において用いられていたことからも部分的に理解される。このような管理方法は完全に消えたのであろうか。近年グローバル化しつつある鉄鋼業界では、南ヨーロッパおよび東ヨーロッパの鉄鋼会社の買収を通して、パターナリズムへの回帰が認められる。この観点から見ると、アルセロール・ミタルとして合併したユジノールの歴史は非常に興味深い。
- 講師プロフィール:
エコール・ポリテクニック(フランス国立理工科大学校)教授。同校で企業およびマネージメント教育に関する責任者を務めるとともに人文社会科学部門を率いる。高等師範学校(Cachan)卒業、経済学および経営学高等教育教授資格(アグレガシオン)取得、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)にて歴史学博士号取得。フランス企業史協会監事、Entreprises et Histoire 誌編集委員。エコール・ポリテクニックの経営研究センター(CRG)における彼の研究テーマは、歴史的・人類学的観点から見たマネージメントの手段とモデルの構想と普及である。2006年に Usinor-Arcelor. Du local au Global, et La culture d’entreprise を出版。2006年以来、18〜20世紀のフランスにおけるマネージメントの思想および実践の歴史に関する国際研究プログラムのコーディネートを行う。2007年には、ルノーCEOのカルロス・ゴーン氏の提唱により、HEC経営大学院の E. Chiapello 教授およびルノー・日産アライアンスとともに多文化マネージメントに関する講座を開講した。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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