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mercredi 04 septembre 2024

[Recherche] Conférence de Raphaël Languillon-Aussel (chercheur) à l'université Nanzan (Nagoya) le 15 septembre  

南山大学・2024年日本地理学会秋季学術大会
都市の社会・文化地理学研究グループ 
2024年9月15日

フランスにおける土地の人工化ゼロ政策: 
住宅分野にとっての空間的正義とは?

La prochaine conférence de Raphaël Languillon-Aussel se déroulera à l'université Nanzan, à Nagoya, le 15 septembre. Cette conférence, organisée par groupe de recherche en géographie culturelle et société urbaine de l'Association japonaise de géographie, sera donnée en japonais.

https://sites.google.com/view/pubcul/

フランスはヨーロッパの中で、住民一人当たりの人工化された土地の面積が最も大きい国である。これを改善するために、議会は 2021 年に「気候レジリエンス法」(la Loi « Résilience & Climat »)の一部として、新しい規制ツールである「土地の人工化ゼロ目標 」(le Zéro Artificialisation Nette (ZAN)) を設定した。この目標は、土壌は何よりも生きている地球の一部であるという観察に基づいて、環境的アプローチから設計されており、気候変動との戦いの一環である。しかし、土地は人間社会の生活を支えるものでもあり、そのため多くの問題、特に社会問題の中心となっている。

土地の人工化ゼロ目標などの低土地消費量の開発政策は、土地の人工化を2031 年までに抑えることにより、都市のスプロール現象を抑制する直接的な効果をもたらす。従ってこれらの政策は、土地および不動産の需要を既存の供給または不用の土地ストックに移転し、間接的に土地および不動産の最大化を促進する。土地の人工化規制がフランス全土に均質に適用された場合の、このような土地の最大化と需要の移転の社会的影響とは何か?このプレゼンテーションでは、土地の人工化ゼロ政策と土地節約型開発計画が、特に手頃な価格の住宅市場に重大な社会的影響を与えるという仮説を立てる。

キーワード: 開発、高密度化、住宅、土地政策、土地禁制、土地の人工化ゼロ目標

 

講演者略歴

ランギヨン=オーセル・ラファエルは、日仏会館・フランス国立日本研究所(東京・恵比寿)の研究者であり、ジュネーブ大学准研究員。フランス国立高等師範学校(École normale supérieure)卒業。地理学上級教員資格、都市計画学の博士号取得。都市開発の力学、法的枠組みを提供する政治体制の性質、資本蓄積の論理を支配する資本主義体制の進化の間の関係について研究を行っている。東京の都市再生とその中心空間の急速な垂直化に関する論文を執筆。 2023 年 1 月以来、「高密度化ショックに直面した住宅・土地の厳粛さと空間的正義の問題に対処するための住宅地の開発」に関する研究プロジェクトをコーディネートしている。このプロジェクトは、環境連帯移行省を含む約20のフランス公的寄付者からなるコンソーシアムによって資金提供されている。

 

参考文献

Barrier Jérôme et Gérard-François Dumont, 2023, Les territoires français face à la sobriété foncière. Une révolution salutaire dans l’aménagement du territoire ? (フランス領土は土地禁制に直面している。土地利用計画における有益な革命?),  Les Analyses de Population & Avenir, 44(2), pp. 1‑30. URL : https://doi.org/10.3917/lap.044.0001.

Béchet Béatrice, Yves Le Bissonnais, Anne Ruas, Maylis Desrousseaux et Bertrand Schmitt, 2017, Sols artificialisés et processus d’artificialisation des sols : déterminants, impacts et leviers d’action (人工土壌と土地人工化プロセス: 行動の決定要因、影響、および手段), INRA & IFSTTAR. URL : https://hal.inrae.fr/hal-03149929.

Charmes Eric, 2021, De quoi le ZAN (zéro artificialisation nette) est-il le nom ? (ネットゼロとは何?), Fonciers en débat. URL : https://fonciers-en-debat.com/de-quoi-le-zan-zero-artificialisation-nette-est-il-le-nom/.

Languillon Raphaël et Naudin Maxence, 2023, Land parsimony practices, comparative trends and outlook (土地節約の実践、比較傾向と見通し), Notes d’auteur, La Fabrique de la Cité, 44 p. URL : https://www.lafabriquedelacite.com/en/publications/land-parsimony-practices-comparative-trends-and-outlook/


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