2月
27
2017

権利においては平等でありながら、信念においては異なる個々人を共生させるにはどうすればよいか。近代の到来によって生じたこの課題に答えるために、フランスは1789年より政治手段としての「ライシテ」体制を築いてきた。それから2世紀、このライシテは制度的にさまざまな形態を取ってきた。それは政治状況によるものでもあるが、とりわけ近代そのものが変貌したことによる。講演会ではこの歴史の大きな節目となる時期を検証してみよう。

フィリップ・ポルティエは高等研究院(パリ・ソルボンヌ)およびパリ政治学院教授、社会・宗教・ライシテ研究所所長。近著に『フランスの国家と宗教――ライシテの歴史社会学』(2016年)

【司会】伊達聖伸(上智大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】上智大学
【助成】研究費助成金基盤(B)「ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方――政教関係の学際的比較研究」16H03356

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。