国際研究フォーラム「フランスの文化外交:文化の威光から影響力外交へ」
[シンポジウム]
9:30〜18:00 1階ホール
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本フォーラムは、フランスの最新対外文化政策哲学とその実践とが、2000年代後半~2010年代前半のフランスおよび欧州を取り巻く政治・経済・社会状況のグローバル化の中で、どのような影響をこうむって変化しているかを分析・考察するものである。特に、従来の「フランス文化の威光」を一新し、「影響力外交」の展開を目指したアンスティチュ・フランセの設立経緯とその進展を経過観察することは、アングロサクソン系のソフト・パワー論やパブリック・ディプロマシー概念のフランスにおける適用がどのような成果をもたらすかの興味深い事例となる。パリに本部を持つアンスティチュ・フランセと、在外公館文化部および各国のフランス学院との協力体制ないしは一体化は、有効性、効率性、外務省と文化省との関係性、外務省と実施機関との関係性などの複雑な要素が絡み合った結果でもあり、果たしてこの実験が成功するかどうかは、日本の対外文化政策の立案者や実務者など、他国の対外文化政策にも大きな示唆を与えるものとなろう。
【登壇者】フランソワ・ショベ(パリ西大学)、フィリップ・ラヌ(在ヨルダンフランス大使館)、ローラン・マルタン(パリ第3大学)、渡邊啓貴(東京外国語大学)、藤井慎太郎(早稲田大学)、岡眞理子(青山学院大学)
【司会】岡眞理子(青山学院大学)
【主催】青山学院大学総合文化政策学部、日仏会館フランス事務所
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、日本国際文化学会