11月
13
2014

カアカ・ゴメン(ニューカレドニア)のニッケル鉱山【写真】ジャン=クリストフ・ゲイ

【要旨】
マティニョン合意(1988年)とヌーメア協定(1998年)によって、ニューカレドニアの自治権は拡大した。住民は、今後数年のあいだに、領土独立についての意思表明をすることになっている。近年、豊富に埋蔵されるニッケルの開発により、2つの金属工場が建設され稼働をはじめた。領土が、いままさに変貌しつつある。この講演会では、こうした変化の背後に機能している社会空間的な今日のメカニズムを、不平等、不均衡、そして国土の整備といった観点から分析する。

【プロフィール】
ジャン=クリストフ・ゲイは、地理学でアグレガシオン(大学教授資格)を取得し、現在ニース大学の教授を務める。2009年〜2012年までヌメアに滞在し、学術責任者のひとりとして、2012年に上梓された『ニューカレドニア大地図(Atlas de la Nouvelle-Calédonie)』の準備のための調整にあたった。主に、ツーリズム、熱帯の島、空間の不連続性などを専門とする。

【ディスカッサント】 大石太郎(関西学院大学)

【主催】 日仏会館フランス事務所
【後援】 日仏地理学会

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。